製図-製図用語(JIS Z 8114:1999 抜粋)
【適用範囲】
この規格は、製図に関する製品技術文書情報に用いる用語の定義について規定する。
1.製図一般に関する用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) |
---|---|---|
製図 | 図面を作成する行為。 |
drawing drawing practice |
図面 |
情報媒体、規則に従って図又は線図で表した、そして多くの場合には尺度に従って描いた技術情報。 備考 この用語を複合語として用いる場合は、省略形で単に“〜図”とすることが多い。 |
technical drawing |
図形 | 対象物の見える部分及び必要に応じて隠れた部分を表した正投影図。 | view |
図 | 図形に寸法などの情報を書き加えたもの。断面図、透視投影図など各種投影図の総称。 | view |
グラフ | 図による表現であり、通常、ある座標内で二つ以上の変数の間の関係を表したもの。 |
chart、 graph |
表形式図 | 類似の形であるが、異なった形体を表形式で示す図面。 | tabular drawing |
計算図表 | 計算することなく、一つ以上の量の近似的な数値を決定することができる図。 | nomograph |
要目表 | 図面の内容を補足する事項を、図中の中に表の形で表したもの。例えば、加工、測定、検査などに必要な事項を示す。 | tabular |
注記(事項) | 図面の内容を補足する事項を、図中に文章で表したもの。 | note |
詳細 | 対象物、対象物の部分又は組立の図による表現であり、通常は必要な情報を与えるために拡大される。 | detail |
アイテム | 図示された対象物の構成部品又は組み合わされたもの(コンポーネント)。 | item |
器具製図 | 定規、コンパス、型板などの製図器具を用いて製図する行為。 | instrument drawing |
CAD製図 | コンピュータの支援によって、製図する行為。 | computer aided drawing |
フリーハンド製図 | 製図器具を用いないで、手書きによって製図する行為。 | freehand drawing |
鉛筆書き製図 | 鉛筆を用いて製図する行為。 | pencil (work) drawing |
墨入れ製図 | 製図用ペン、からす口などを用いて製図する行為。 | inked drawing |
合成製図 | すでにある図面に、一部を切り貼り又は組み合わせて新規の図面を作成する行為。 | composite drawing |
仕様書 | 材料、製品、工具、設備などについて、技術的要求事項を記載した文書。 | (technical) specification |
部品表 | 一つの組立品(又は一つの部分組立品)を構成する部品の、又は一枚の図面上に示された詳細な部品の完全なリスト。 | item list |
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2.図面の様式に関する用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) |
---|---|---|
図面の様式 | 図面の共通的な一定の形式。例えば、図面の輪郭、表題欄、マークなどの形、大きさ、配置。 |
drawing format、 layout of drawing sheet |
(図面の)輪郭 | 図面の縁からの損傷で、図面の内容が損なわれないように設ける余白の部分。 |
border、 margin of drawing |
輪郭線 | 図面の、図を描く領域と輪郭との境界線。 |
frame、 borderline |
表題欄 | 図面の管理上必要な事項、図面内容に関する定型的な事項などをまとめて記入するために、図面の一部に設ける欄。図面番号、図名、企業名などを記入する。 |
title block、 title panel |
中心マーク | 図面をマイクロフィルムに撮影したり、複写するときの便宜のため、図面の各辺の中央に設ける印。 | centering mark |
(図面の)区域 | 図面の中の特定の領域を示す範囲。例えば、B-2 のように示す。 |
division、 zone |
区分記号 |
図面の区域を表示するための記号。 参考 区分記号は、JIS Z 8311 に規定する格子参照方式に基づく。 |
grid reference symbol、 zoning symbol |
裁断マーク | 複写図を裁断するときの便宜のために原図に設ける印。 |
trimming mark、 cutting mark |
部品欄 | 図面に示す対象物又はその構成する部品(部材)の細目(部品の名称、材料、数量など)を記入するために、図面の一部に設ける欄。 |
item block、 block for item list |
照合番号 | 図面に示した部品と、部品欄又は部品表に書いた部品とを照合するための番号。 | reference number |
(図面の)来歴欄 | 図面の変更などの来歴を記録するために設ける欄。 |
block for revision、 revision block |
比較目盛 | 図面を縮小・拡大した場合、その程度を知るために設ける目盛。 |
metric reference graduation、 comparative graduation |
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3.製図に関する用語
3.1 尺度に関する用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) |
---|---|---|
尺度 | 図形の大きさ(長さ)と対象物の大きさ(長さ)との割合。 | scale |
現尺 |
対象物の大きさ(長さ)と同じ大きさ(長さ)に図形を描く場合の尺度。 備考 現寸ともいう。 |
full scale、 full size |
倍尺 | 対象物の大きさ(長さ)よりも大きい大きさ(長さ)に図形を描く場合の尺度。 |
enlargement scale、 enlarged scale |
縮尺 | 対象物の大きさ(長さ)よりも小さい大きさ(長さ)に図形を描く場合の尺度。 |
reduction scale、 contraction scale |
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3.2 線に関する用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) |
---|---|---|
実線 | 連続した線。 | continuous line |
破線 | 一定の間隔で短い線の要素が規則的に繰り返される線。 | dashed line |
跳び破線 | 線と間隔とが等しい線分で繰り返される線。 | dashed spaced line |
点線 | ごく短い線の要素をわずかな間隔で並べた線。 | dotted line |
一点鎖線 | 長及び極短(ダッシュ)2 種類の長さの線の要素が交互に繰り返される線。 | long dashed short dashed line |
二点鎖線 | 長及び極短(ダッシュ)2 種類の長さの線の要素が、長・極短・極短の順に繰り返される線。 | long dashed double-short dashed line |
一点短鎖線 | 短及び極短(ドット)の 2 種類の長さの線の要素が順に繰り返される線。 | dashed dotted line |
二点短鎖線 | 短及び極短(ドット)の 2 種類の長さの線の要素が、短・極短・極短の順に繰り返される線。 | dashed double-dotted line |
三点短鎖線 | 短及び極短(ドット)の 2 種類の長さの線の要素が、短・極短・極短・極短の順に繰り返される線。 | dashed triplicate-dotted line |
一点長鎖線 | 長及び極短(ドット)の 2 種類の長さの線の要素が、長・極短の順に繰り返される線。 | long dashed dotted line |
二点長鎖線 | 長及び極短(ドット)の 2 種類の長さの線の要素が、長・極短・極短の順に繰り返される線。 | long dashed double-dotted line |
三点長鎖線 | 長及び極短(ドット)の 2 種類の長さの線の要素が、長・極短・極短・極短の順に繰り返される線。 | long dashed triplicate-dotted line |
一点二短鎖線 | 短及び極短(ドット)の 2 種類の長さの線の要素が、短・短・極短の順に繰り返される線。 | double-dashed dotted line |
二点二短鎖線 | 短及び極短(ドット)の 2 種類の長さの線の要素が、短・短・極短・極短の順に繰り返される線。 | double-dashed double-dotted line |
三点二短鎖線 | 短及び極短(ドット)の 2 種類の長さの線の要素が、短・短・極短・極短・極短の順に繰り返される線。 | double-dashed triplicate-dotted line |
ジグザグ線 | 直線と稲妻形を組み合わせた線。 | continuous narrow line with zigzags |
細線(ほそせん) | 図形・図・図面を構成している線の中で、相対的に細い線。 | narrow line |
太線(ふとせん) |
図形・図・図面を構成している線の中で、相対的に太い線。 備考 細線の 2 倍の太さとする。 |
wide line |
極太線(ごくぶとせん) |
図形・図・図面を構成している線の中で、必要があって特に太く描いた線。 備考 太線の 2 倍の太さとする。 |
extra wide line |
外形線 | 対象物の見える部分の形を表す線。 | visible outline |
かくれ線 | 対象物の見えない部分の形を表す線。 | hidden outline |
中心線 | 中心を示す線。 |
centre line ★「centre」は英国式英語 |
対称中心線 | 対称図形の対称軸を表す線。 | line of symmetry |
ピッチ線 | 繰り返し図形のピッチをとる線。 | pitch line |
重心線 | 軸に垂直な断面の重心を連ねた線。 | centroidal line |
破断線 | 対象物の一部分を仮に取り除いた場合の境界を表す線。 |
line of limit of partial or interrupted view and section |
切断線 | 断面図を描く場合、その切断位置を対応する図に表す線。 | line of cutting plane |
回転断面線 | 図形内にその部分の切り口を 90°回転して表す線。 | outline of revolved sections in place |
想像線 |
a) 隣接部分又は工具・ジグなどの位置を参考に表す線。 b) 可動部分を、移動中の特定の位置又は移動の限界の位置で表す線。 |
fictitious outline、 imaginary line |
原形線 | 図に表した対象物の加工前の形を、その図に表す線。 | initial outline |
等高線 |
表面を表すために、地形投影において上又は下の基準水平面のあらかじめ決めた高さでの水平面の交点。 備考 等高線は、適切な測定単位で、等高は単独又は複数である。 |
level contour line |
特殊指定線 | 特殊な加工を施す部分など特別な要求事項を指定する範囲を表す線。 | line for special requirement |
寸法線 | 対象物の寸法を記入するために、その長さ又は角度を測定する方向に並行に引く線。 | dimension line |
寸法補助線 | 寸法線を記入するために図形から引き出す線。 | projection lines |
引出線 | 記述・記号などを示すために引き出す線。 | leader line |
基準線 | 特に位置決定のよりどころであることを示す線。 |
reference line、 datum line |
水準面線 | 水面、液面などの位置を表す線。 | line of water level |
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3.3 投影法に関する用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) |
---|---|---|
投影法 | 三次元の対象物を二次元画像に変換するために用いる規則。投影中心法又は投影平面法を前提としている。 | projection method |
座標方式 |
空間にあるそれぞれの点の間の関係と三つの対応する座標を規定するための根拠。そして逆もまた同様である。 参考 この用語は、直角座標の意味にしばしば用いられる。 |
coordinate system |
座標 |
座標方式で、各点の位置を明確に与える決められた数値(それらに対応する大きさの単位で)の組合せ。 参考 この用語は、直角座標の意味にしばしば用いられる。 |
coordinates |
座標軸 |
原点で交差する空間の三つの参照直線。これで座標方式を形づくる。 参考 この用語は、直角座標軸の意味にしばしば用いられる。 |
coordinate axes |
水平軸 | 水平を示すための基準となる座標軸。 | horizon |
座標面 |
任意の二つの座標軸によって規定される三つの面の各々。 参考 この用語は、直角座標面の意味にしばしば用いられる。 |
coordinate plane |
投影平面、 投影面 |
対象物の画像を得るために、対象物が投影される平面。 | projection plane |
水平面 | 投影中心を通る水平な面。 | horizon plane |
直角座標方式 | 同じ点(原点)から始まる三つの互いに直角な軸(直角座標軸)の関係とそれらの大きさの単位による表し方を基にした座標方式。 | rectangular coordinate system |
直角座標 |
直角座標方式で、空間の点の与えられた条件での三つの直角座標の点から座標面までの距離。 備考 通常は、単純に座標という。 |
rectangular coordinates |
直角座標軸 |
直角に交差する座標軸。 備考 通常は、単純に座標軸という。 |
rectangular coordinate axes |
直角座標面 |
直角に交差する座標面。 備考 通常は、単純に座標面という。 |
rectangular coordinate planes |
円筒座標方式 | 水平座標軸、その原点及び測定の単位による表し方を基にした座標方式。 | cylindrical coordinate system |
円筒座標 | 円筒座標方式での空間にある点の次の三つの座標をいう。半径(原点を通る垂直軸からの点までの距離)、方位角(点と原点とを含む垂直面と水平軸とがなす角)及び高さ(原点を含む水平面から点までの距離)。 | cylindrical coordinates |
円筒座標軸 | 水平方向の直線及びその原点。 | − |
極座標方式 | 極座標軸及びその測定の単位による参照方式に基づいた座標方式。 | polar coordinate system |
極座標 | 極座標方式での空間にある点の次の三つの座標をいう。半径(点と極との距離)。方位角(点と原点を含む垂直面と極座標軸がなす角)。動角(極角)(点を含む水平面と点と原点と含む直線がなす角)。 | polar coordinates |
極座標軸 | 水平方向の直線及びその原点。 | polar coordinate axis |
原点 | 座標軸の交点。 | origin |
基線 | 基面と投影面とが交差する線。 |
basic line、 ground line |
基面(きめん) | 観察者が立っている水平面。 |
basic plane、 ground plane |
停点 |
視点から基面に下した垂線の足。 参考 立点と呼ぶ場合がある。 |
point of view |
視点 | 対象物を投影するときの目の位置。 |
observer’s eye、 eye point |
視線 | 視点と空間にある点とを結ぶ線及びその延長線。 | line of sight |
視心、 視中心 |
主投影線と投影面との交点。投影平面に直交するすべての直線(奥行き方向の線)の消点となる。 | main point |
視高(しこう) | 投影の高さ。 | height of projection |
投影線 | 投影中心からの視点と対象物上の点とを通って表示される直線。投影平面でのその交点は、対象物のその点の投影を示す。 | projection line |
主投影線 | 視点を通り、垂直の投影面及び視心において直交する水平な投影線。 | main projection line |
投影中心 | すべての投影線が始まる点。 | projection centre |
画像 | 技術的な製図のある形式で描かれた情報の表現。一般に、いずれかが特定な投影図法又は図形に関係する。 | representation |
地平線 | 水平面と鉛直投影面とが交差する線。すべての水平な直線の消点の幾何学的位置を表す。 |
horizon line、 horizontal line |
消点 | 平行な直線が透視投影において、一点に集まる点。すべての平行な直線が、無限遠の距離で一点で集まる想像上の点。 | vanishing point |
距離点 | 投影面と 45゜の角度をなす平行な水平線の作る二つの消点。 | distance point |
視円すい | 主投影線を軸とし、視点を頂点とする直円すい。 | vision cone |
視角 | 視円すいの頂角。 | vision angle |
視円 | 投影面と視円すいと交差する円。 | circle of vision |
平行投影 | 投影中心が無限遠に置かれ、すべての投影線を平行にする投影の方法。 | parallel projection |
直角投影 | 投影線が投影面を直角によぎる平行投影。 | right projection |
正投影 | すべての投影線が投影平面で直角によぎる平行投影。 | orthogronal projection |
軸測投影 | 単一の平面上における対象物の平行投影。 | axonometric representation |
等角投影 | どの投影線も、三つの座標軸と同じ角度を保ちながら、単一の投影面上に対象物を正投影すること。投影面は、座標軸と同じ角度で交わるので、三つの軸上の尺度はすべて同じである (monometric projection)。 | isometric axonometry |
二等角投影 | 二つの座標軸上の尺度が同一で、第三の軸の尺度が異なるように、対象物を単一の投影面上に平行投影した表現。 | dimetric projection |
不等角投影 |
三つの座標軸上の尺度がすべて異なるように、対象物を単一の投影面上に平行投影した表現。 参考 この方法は、推奨されない。 |
trimetric projection |
地形投影 | 表面を表すために、等しい水平な面の断面の交点の水平投影面上の正投影。個々の交点は、基準水平面に関して交点の標高を含む等高線で示す。 | topographical projection |
鏡像投影 |
対象物の座標面に平行に置いた鏡に写る対象物の像を描く図形の表し方。 備考 これによって描いた図を鏡像投影図という。建物の天井伏せ図などに用いる。 |
mirror projection |
斜投影 | 単一の投影面 (projection plane) 上に斜投影 (oblique projection) する方法。 | oblique axonometry |
キャビネット投影 | 投影面が、座標面の一つと平行になるように、単一の投影面上に斜投影する方法。投影面に平行な面上の対象物の寸法は、同じ尺度で示される。慣習上、第三の軸方向の投影尺度を 1/2 にとる。 | cabinet axonometry |
カバリエ投影 | 投影面が、座標面の一つと平行になるように、単一の投影面 (projection plane) 上に投影する方法。投影面に平行な面上の対象物の寸法は、同じ尺度で示される。慣習上、第三の軸方向の投影も同じ尺度にする (monometric projection)。 | cavalier axonometry |
中心投影 | 投影中心が無限遠に置かれ、すべての投影線を収れんさせる投影の方法。 | central projection |
透視投影 |
投影面からある距離にある視点と対象物の各点とを結んだ投影線が投影面をよぎる投影。 備考1. 一般には、一つの投影面で表す。 2. これによって描いた図を透視投影図という。 |
perspective projection、 central projection |
一点透視投影 | 対象物の一つの面が、投影面に平行なときの、透視投影表現 (perspective representation)。 | one-point perspective |
二点透視投影 | 投影面が鉛直で対象物の垂直の面が投影面に対し傾斜しており、水平の面が投影面に対し直角な透視投影。 | two-point perspective |
三点透視投影 | 対象物のすべての面が投影面に対し傾斜している透視投影。 | three-point perspective |
鳥かん(瞰)透視投影 | 投影面が水平で視点が投影面より上にある一点透視投影。 |
bird’s eye perspective、 bird’s eye view |
仰かん(瞰)透視投影 | 投影面が水平で視点が投影面より下にある一点透視投影。 | frog’s eye perspective |
正投影法 | 正座標面に一致又は平行な一つ以上の投影面平上に、座標面に対して平行なその主要平面に直角に置いた対象物の正投影。これらの投影平面は、製図用紙上に都合のよいように回してあるので、対象物の投影図は互いに対称に置かれる。 | orthographical representation |
正投影図 | 正投影法によって描いた図。 | orthographical drawing |
第三角法 |
一つの対象物の主投影図のまわりに、その対象物のその他の五つの投影図のいくつか又はすべてを配置して描く正投影。主投影図を基準にして、その他の投影図は、次のように配置する。 − 上側からの投影図は、上側に置く。 − 下側からの投影図は、下側に置く。 − 左側からの投影図は、左側に置く。 − 右側からの投影図は、右側に置く。 − 裏側からの投影図は、右側又は左側に置く。 |
third angle projection (method) |
第一角法 |
一つの対象物の主投影図のまわりに、その対象物のその他の五つの投影図のいくつか又はすべてを配置して描く正投影。主投影図を基準にして、その他の投影図は、次のように配置する。 − 上側からの投影図は、下側に置く。 − 下側からの投影図は、上側に置く。 − 左側からの投影図は、右側に置く。 − 右側からの投影図は、左側に置く。 − 裏側からの投影図は、左側又は右側に置く。 |
first angle projection (method) |
等角投影法 | 三つの座標軸上の尺度が同一であるように、対象物を単一の投影面上に平行投影した表現。 | monometric projection (method) |
等角図 | 等角投影によって対象物を描くとき、座標軸上の長さが実長になるような方法で描いた図。 | isometric drawing |
斜投影法 | 一般には、一つの投影面で表すすべての投影線が投影平面で 90゜以外の同一角度でよぎる平行投影。 | oblique projection (method) |
平面斜投影図 | 投影面が、水平座標面に平行になるように、単一の投影面上に斜投影した図。 | planometric axonometry |
透視投影法 | 対象物を投影面(通常は鉛直面)に中心透視投影した表現。 | perspective representation |
鳥かん(瞰)図 |
視点の位置を高くとった一点透視投影図。 参考 投影面は、垂直面や傾斜面であることが一般的であり、水平面の場合には、むしろ特殊である。 |
bird’s eye view |
矢示法 |
投影図及び断面図が図面の中で自由に置ける表示方法。 個々の投影図及び断面図は、主投影図に見る方向を示した矢印の付近に識別の大文字を繰り返して指示する。 |
reference arrow layout |
X線投影図 | 遠近手法による絵画的表現 (pictorial representation)。複雑な対象物を、あたかも部分的に透明であるかのように見せ、主要部分を明らかにした図。 | X-ray view |
絵画的表現図 | 対象物の実際に見える形を技術的又は芸術的に表した二次元表示。製図の分野では、軸測投影及び透視投影が、透視投影及び分解立体図と同様に、絵画的表現であると考える。 | pictorial drawing |
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3.4 図形に関する用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) |
---|---|---|
外形図 | 対象物の外形を描いた図。 | full view |
投影図 | 投影法によって描いた図。 | projectio view |
立面図 | 鉛直面への投影図(土木部門、建築部門)。 | elevation |
正面図 | 対象物の正面とした方向からの投影図。立面図ともいう(建築部門)。 |
front view、 front elevation |
平面図 |
対象物の上面とした方向からの投影図又は水平断面図。 参考 上面図 (top view) という場合がある。 |
plan |
側面図 | 対象物の側面とした方向からの投影図。 |
side view、 side elevation |
下面図 | 対象物の下面とした方向からの投影図。 | bottom view |
背面図 | 対象物の背面とした方向からの投影図。 |
rear view、 back elevation |
主投影図 | 対象物の形・機能の特徴を最も明瞭に表すように選んだ投影図。 | principal view |
補助投影図 |
対象物の正座標系と異なる座標系に描いた投影図。 参考 一般的には斜面に対向する位置に描いた投影図。 |
relevant view、 auxiliary view |
部分投影図 | 投影図の一部を表した図。 | partial view |
局部投影図 | 穴・溝など、対象物の一局部を表した投影図。 | local view |
部分拡大図 | 図の特定部分だけを拡大して、その図に描き添えた図。 | elements on larger scale |
断面図 | 対象物を仮に切断し、その手前側を取り除いて描いた図。切り口に加えて、切断面の向こう側の外形を示す。 |
cut、 sectional view |
全断面図 | 対象物を一平面の切断面で切断して得られる断面図を省くことなく描いた図。 |
full sectional view、 full section |
横断面図 | 長手方向に垂直な断面を示す断面図。 |
drawing of cross section、 cross-sectional view、 lateral profile |
縦断面図 |
a) 長手方向の断面図。 b) 河川・道路・鉄道などに沿い、それを展開して高さなどを示す断面図(土木部門)。 |
drawing of longitudinal section、 longitudinal section profile |
片側断面図 | 対象中心線を境にして、外形図の半分と全断面図の半分とを組み合わせて描いた図。 |
half sectional view (half section) |
部分断面図 | 図形の大部分を外形図とし、必要とする要所の一部分だけを断面図として表した図。 |
local sectional view (local section) |
回転図示断面図 | 描いた図の投影面に垂直な切断面で描いた切り口を 90゜回転して、その投影図に描いた図。 | revolved section |
切断面 | 切断図を描くときに、対象物を仮に切断する面。 | cutting plane |
切り口 | 一つ以上の切断面上における対象の輪郭だけを示す図形。 | section |
ハッチング | 切り口などを明示する目的で、その面上に施す平行線の群。 | hatching |
対称図形 | 中心線に対し、対称になっている図形。 | symmetrical part |
対称図示記号 | 対称図形の片側だけを描いた場合、その対称中心線の両端に記入する2本の平行な線。 | − |
繰返し図形 | 一つの対象物を描いた図の中に、ボルト穴、管穴、はしごの踏み棒など同種同形のものが規則的に多数並んだ場合のこれらの図形。 | repetitive features |
単線図示 | 薄板の断面・側面、線材などを 1 本の太線で図示する方法。 | single line delineation |
陰 |
不透明な立体に光を当てたとき、その立体にできる暗部。 備考 陰の縁を示す線を陰線という。 |
shade |
影 |
立体の陰を投影面に投影したもの。 備考 影の輪郭を影線という。 |
shadow |
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3.5 寸法などに関する用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) |
---|---|---|
直列寸法記入法 | 個々の部分の寸法を、それぞれ次から次に記入する方法。 | chain dimensioning |
並列寸法記入法 | 基準となる部分からの個々の部分の寸法を、寸法線を並べて記入する方法。 | parallel dimensioning |
累進寸法記入法 | 基準となる部分からの個々の部分の寸法を、共通の寸法線を用いて記入する方法。 | superimposed running dimensioning |
座標寸法記入法 | 個々の点の位置を表す寸法を、座標によって記入する方法。 |
dimensioning by coordinates、 coordinate dimensioning |
寸法補助記号 | 寸法数値に付加して、その寸法の意味を明確にするために用いる記号。 | symbol for dimensioning |
基準 | 対象物の形・組立部品の位置などを決めるもとになる点、線又は面。 | reference |
組立基準 | 組立・建て方などのために基準とする点、線又は面。 |
reference point、 reference line、 reference plane |
起点記号 | 累進寸法記入法及び座標寸法記入法における寸法 0 の点を表す記号。 | symbol for origin |
寸法 |
決められた方向での、対象部分の長さ、距離、位置、角度、大きさを表す量。 参考 寸法には、長さ寸法、大きさ寸法、位置寸法、角度寸法などがある。 |
dimension |
サイズ | 決められた単位・方法で表した大きさ寸法。 | size |
長さ寸法 | 長さを表す寸法。 | linear dimension |
角度寸法 | 角度を表す寸法。 | angular dimension |
位置寸法 | 形体の位置を表す寸法。 | positional dimension |
機能寸法 | 機能上必須の形体の部分、すきまなどの寸法。 | functional dimension |
呼び寸法 | 対象物の大きさ、機能を代表する寸法。 | nominal size |
仕上がり寸法 | 製作図で意図した加工を終わった状態の対象物がもつべき寸法。 | finished dimension |
基準寸法 | 寸法の許容限界の基本となる寸法。 |
basic dimension、 nominal dimension |
実寸法 | 仕上がった対象物の実際の寸法。 | actual size |
参考寸法 | 図面の要求事項でなく、参考のために示す寸法。 |
auxiliary dimension、 reference dimension |
テーパ | 投影図又は断面図における相交わる 2 直線間の相対的な広がりの度合い。 | taper |
こう配 | 投影図又は断面図における直線の、ある基準線に対する傾きの度合い。 | slope |
寸法の許容限界 |
形体の実寸法が、その間におさまるように定められた、寸法の限界。 備考 許容限界寸法によって、又は基準寸法と寸法許容差によって示す。 |
permissible limits of dimension |
許容限界寸法 | 寸法の許容限界を表す大小二つの寸法(最大許容寸法及び最小許容寸法)。 | limits of size |
寸法許容差 | 許容限界寸法から、その基準寸法を引いた値。 | permissible dimensional deviation |
寸法公差 | 最大許容寸法と最小許容寸法との差。 | dimensional tolerance |
製作公差 | 構成材又は部品を製作するときに与える寸法公差(建築部門)。 | manufacturing tolerance |
組立公差 | 組立基準からの寸法に対する公差(建築部門)。 | election tolerance |
位置決め公差 | 組立基準からの、構成材の位置を決める寸法に対する公差(建築部門)。 | positioning tolerance |
普通寸法公差 | 図の中の個々の寸法に許容差を直接記入しないで、一括して指示する寸法許容差。主として機能上特別な精度が要求されていない寸法に適用する。 | general dimension tolerance |
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3.6 幾何公差に関する用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) |
---|---|---|
幾何特性 | 形状、姿勢、位置及び振れを規制する特性。 | geometrical characteristics |
形体 | 幾何公差の対象となる点、線、軸線、面及び中心面。 | feature |
単独形体 | データムに関連なく幾何公差を決めることができる形体。例えば、真直度を問題にする軸線。 | single feature |
関連形体 | データムに関連して幾何公差を決める形体。例えば、平行度を問題にする軸線。 | related feature |
公差付き形体 | 幾何公差を直接指示した形体。 | toleranced feature |
外側形体 | 対象物の外側を形作る形体。例えば、軸の外径面。 | external feature |
内側形体 | 対象物の内側を形作る形体。例えば、穴の内径面。 | internal feature |
(幾何公差の)公差域 | 公差付き形体が、その中におさまるように指示した幾何公差によって定まる領域。 | (geometical) tolerance zone |
幾何公差 |
幾何偏差(形状、姿勢及び位置の偏差並びに振れ)の許容値。 備考 幾何偏差の定義については、JIS B 0621 参照。 |
geometrical tolerance |
形状公差 | 幾何学的に正しい形体(例えば、平面)をもつべき形体の形状偏差に対する幾何公差。 | form tolerance |
姿勢公差 | データムに関連して、幾何学的に正しい姿勢関係(例えば、平行)をもつべき形体の姿勢偏差に対する幾何公差。 | orientation tolerance |
位置公差 | データムに関連して、幾何学的に正しい位置関係(例えば、同軸)をもつべき形体の位置偏差に対する幾何公差。 | location tolerance |
真位置 | 位置度公差を指示した形体があるべき基準とする正確な位置。 | true position |
振れ公差 | データム軸直線を中心とする幾何学的に正しい回転面(データム軸直線に直角な円形平面を含む。)をもつべき形体の振れに対する幾何公差。 | run−out tolerance |
データム系 |
一つの関連形体の基準とするために、個別に二つ以上のデータムを組み合わせて用いる場合のデータムのグループ。 備考 互いに直交する三つのデータム平面によって構成されるデータム系を、特に、三平面データム系という。 |
datum system |
データム | 形体の姿勢公差・位置公差・振れ公差などを規制するために設定した理論的に正確な幾何学的基準。 | datum |
データム形体 | データムを設定するために用いる対象物の実際の形体。 | datum feature |
データムターゲット | データムを設定するために、加工、測定及び検査用の装置・器具などを接触させる対象物上の点、線又は限定した領域。 | datum target |
理論的に正確な寸法 | 形体の位置又は方向を幾何公差(輪郭度、位置度、輪郭度及び傾斜度の公差)を用いて指示するときに、その理論的輪郭、位置又は方向を決めるための基準とする正確な寸法。 | theoretically exact dimension |
普通幾何公差 | 図の中の個々の形体に幾何公差を直接記入しないで、一括して指示する幾何公差。 | general geometrical tolerance |
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3.7 寸法公差・幾何公差・表面にまたがる用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) | ||||
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包絡の条件 | 円筒面や平行二平面からなる単独形体の実体が、最大実体寸法をもつ完全形体の包絡面を超えてはならないという条件。 | envelope requirement | ||||
完全形状 | 幾何学的な偏差をもたない形状。 | perfec form | ||||
最大実体公差方式 | 寸法公差と幾何公差との間の相互依存関係を、最大実体状態を基にして与える公差方式。 | maximum material requirement | ||||
最大実体状態 | 形体の実体が最大となるような許容限界寸法をもつ形体の状態。 | maximum material condition (MMC) | ||||
最大実体寸法 | 形体の最大実体状態を定める寸法。すなわち、外側形体については、最大許容寸法、内側形体については、最小許容寸法。 | maximum material size (MMS) | ||||
最小実体状態 | 形体の実体が最小となるような許容限界寸法をもつ形体の状態。 | least material condition (LMC) | ||||
最小実体寸法 | 形体の最小実体状態を定める寸法。すなわち、外側形体については、最小許容寸法、内側形体については、最大許容寸法。 | least material size (LMS) | ||||
実効状態 | 対象としている形体の最大実体寸法と、その形体の姿勢公差又は位置公差との総合効果によって生じる完全な形状をもつ限界。 | virtual condition (VC) | ||||
実効寸法 | 形体の実効状態を定める寸法。すなわち、外側形体については、最大許容寸法に姿勢公差又は位置公差を加えた寸法。内側形体については、最小許容寸法から姿勢公差又は位置公差を減じた寸法。 | virtual size (VS) | ||||
最小実体公差方式 | 寸法公差と幾何公差との間の相互依存関係を、最小実体状態を基にして与える公差方式。 | least material requirement | ||||
面の肌 | 主として、機械部分、構造部材などの表面における表面粗さ、筋目方向、表面うねり、きず、圧こんなどの総称。 | surface texture | ||||
計画図 | 設計の意図、計画を表した図面。 | scheme drawing | ||||
基本設計図 | 最終決定のための、及び/又は当事者間の検討のための基本として使用する図面。 |
draft drawing、 preliminary drawing |
||||
実施設計図 | 建造物を実際に建設するための設計を示す計画図(土木部門、建築部門)。 | working drawing | ||||
試作図 | 製品又は部品の試作を目的とした図面。 | prototype drawing | ||||
製作図 | 一般に設計データの基礎として確立され、製造に必要なすべての情報を示す図面。 | production drawing | ||||
工程図 | 製作工程の途中の状態又は一連の工程全体を表す製作図。 | process drawing | ||||
(工作)工程図 | 特定の製作工程で加工すべき部分、加工方法、加工寸法、使用工具などを示す工程図。 | − | ||||
据付け図 | 一つのアイテムの概観形状と、それに組み合わされる構造又は関連するアイテムに関係付けて据え付けるために必要な情報を示した図面。 | installation drawing | ||||
施工図 | 現場施工を対象として描いた製作図(建築部門)。 | working diagram | ||||
詳細図 | 構造物、構成材の一部分について、その形、構造又は組立・結合の詳細を示す図面。一般に大きい尺度で描く。 | detail drawing | ||||
かなばかり図 | 建物の垂直断面図によって示す製作図(建築部門)。 | sectional detail drawing | ||||
検査図 | 検査に必要な事項を記入した工程図。 | drawing for inspection | ||||
注文図 | 注文書に添えて、品物の大きさ、形、公差、技術情報など注文内容を示す図面。 | drawing for order | ||||
見積図 | 見積書に添えて、依頼者に見積内容を示す図面。 |
drawing for estimate、 estimation drawing |
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承認用図 | 注文書などの内容承認を求めるための図面。 | drawing for approval | ||||
承認図 | 注文者などが内容を承認した図面。 | approved drawing | ||||
説明図 | 構造・機能・性能などを説明するための図面。 |
explanatory drawing、 explanation drawing |
||||
参考図 | 製品製造の設備設計などの参考にするための図面。 | reference drawing | ||||
記録図 | 敷地、構造、構成組立品、部材の形・材料・状態などが完成に至るまでの詳細を記録するための図面。 |
as-built drawing、 record drawing |
||||
一般図 |
構造物の平面図・立面図・断面図などによって、その形式・一般構造を表す図面(土木部門、建築部門)。 参考 かくれ線を用いないで描くのが普通である。 |
general drawing | ||||
外観図 | 梱包、輸送、据付け条件を決定する際に必要となる対象物の外観形状、全体寸法、質量を示す図面。 | outline drawing | ||||
展開図 | 対象物を構成する面を平面に展開した図。 | development | ||||
曲面線図 | 船体、自動車の車体などの複雑な曲面を線群で表した図面。 | lines | ||||
グリッド図 | グリッド(格子)を記入して、関係位置・モジュール寸法などが読み取れるようにした図面。 | grid planning | ||||
断面表 | 柱、はりの断面、形及び寸法を一括して示した表(建築部門)。 | − | ||||
仕上表 | 建物などの外部及び内部の仕上げを一括して示した表(建築部門)。 | finish schedule | ||||
建具表 | 建具の位置、姿図、記号、数量、仕上げ、金物などを一括して示した表(建築部門)。 | door and window schedule | ||||
線図、 ダイヤグラム |
図記号を用いて、システムの構成部分の機能及びそれらの関係を示す図面。 | diagram | ||||
系統(線)図 | 給水・排水・電力などの系統を示す線図。 | system diagram | ||||
(プラント)工程図 | 化学工場などで、製品の製造過程の機械設備と流れの状態(工程)を示す系統図。 | − | ||||
配管図 | 構造物、装置における管の接続・配置の実態を示す系統図。 |
piping diagram、 plumbing drawing |
||||
(電気)接続図 |
図記号を用いて、電気回路の接続と機能を示す系統図。 参考 各構成部分の形、大きさ、位置などを考慮しないで図示をする。 |
electrical schematic diagram | ||||
計装図 | 測定装置、制御装置などを工業装置、機械装置などに装備・接続した状態を示す系統線図。 | instrumentation diagram | ||||
配線図 |
装置又はその構成部品における配線の実態を示す系統図。 参考 各構成部品の形、大きさ、位置などを考慮して図示をする。 |
connection diagram、 wiring diagram |
||||
構造線図 | 機械、橋りょうなどの骨組みを示し、構造計算に用いる線図。 | skeleton diagram | ||||
運動線図 | 機械の構成・機能を示す線図。 | − | ||||
運動機構図 | 機械を構成する要素を表す図記号を用いて、機械の構造を図示する運動線図。 | − | ||||
運動機能図 | 運動機能を表す図記号を用いて、機械の機能を図示する運動線図。 | − | ||||
立体図 | 軸測投影、斜投影法又は透視投影法によって描いた図の総称。 | single view drawing | ||||
分解立体図 | 組立部品の絵画的表現 (pictorial representation)。通常は、軸測投影又は透視投影をする。各部品は、同じ尺度で描かれ互いに正しい対向位置を占める。各部品は分離され、順序に従って共通軸上に配置される。 | exploded view | ||||
スケッチ図 | フリーハンドで描かれ、必ずしも尺度に従わなくてもよい図面。 | freehand drawing | ||||
部品図 | 部品を定義するうえで必要なすべての情報を含んだ、これ以上分解できない単一部品を示す図面。 | part drawing | ||||
素材図 | 機械部品などで、鋳造、鍛造などのままの機械加工前の状態を示す図面。 | drawing for blank | ||||
組立図 | 部品の相対的な位置関係、組み立てられた部品の形状などを示す図面。 | assembly drawing | ||||
部品相関図 | 二つの部品の組立及び整合のための情報を示す図面。例えば、両者の寸法、形状限界、性能、予備試験の要求に関する情報を示す。 | interface drawing | ||||
総組立図 | 完成品のすべての部分組立品と部品とを示した組立図。 | general assembly drawing | ||||
部分組立図 | 限定された複数の部品又は部品の集合体だけを表した部分的な構造を示す組立図。 | sub-assembly drawing | ||||
鋳造模型図 | 木、金属又は他の材料で作られる鋳造用の模型を描いた図面。 | pattern drawing | ||||
コンポーネント図、 構造図 |
一つのコンポーネントを決定するために必要なすべての情報を含む図面。 | component drawing | ||||
コンポーネント仕様図 | コンポーネントの寸法、形式、型番、性能などを表した図面。 | component range drawing | ||||
軸組図 | 鉄骨部材などの取付け位置、部材の形、寸法などを示した構造図。 | framing elevation | ||||
基礎図 | 構造物などの基礎を示す図又は図面。 | foundation drawing | ||||
配置図 | 地域内の建物の位置、機械などの据付け位置の詳細な情報を示す図面。 |
layout drawing、 plot plan drawing |
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全体配置図 | 場所、参照事項、規模を含めて、建造物の配置を示す図面。 | general arrangement drawing | ||||
部分配置図 | 全体配置図の中のある限定された部分を描いたもので、通常は拡大された尺度で描かれ補足的な情報を与える図面。 | partial arrangement drawing | ||||
区画図 | 都市計画などに関連させて、敷地、構造物の外形及び位置を示す図面。 | block plan | ||||
敷地図 | 建物を建造する場所、進入方法及び敷地の全般的なレイアウトに関連する建設工事のための位置を示すもので、各種供給施設、道路及び造成に関する情報も含まれる図面。 | site plan | ||||
装置図 | 装置工業で、各装置の配置、製造工程の関係などを示す図面。 | plant layout drawing | ||||
配筋図 | 鉄筋の寸法と配置を示した図又は図面(土木部門、建築部門)。 |
bar arrangement drawing、 bar scheduling |
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実測図 | 地形・構造物などを実測して描いた図面(土木部門、建築部門)。 |
measured drawing、 surveyed drawing |
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撤去図 | 建物などで、既存の状態から取り壊して除去する部分が分かるように表した図面(建築部門)。 | moderation drawing | ||||
図面管理 |
図面に関する業務の管理。 備考 図面(仕様書などを含む。)に関する業務の内容を大別すると次のようになる。 a) 原図の登録、保管、出納、廃却。 b) 複写図の作成、編集、配布、回収、廃却。 c) 図面の変更の手続き。 d) 第二原図、マイクロフイルム。 |
administration of drawings | ||||
一品一葉図面 | 一つの部品又は組立品を 1 枚の製図用紙に描いた図面。 |
individual system drawing、 one-part one sheet drawing |
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一品多葉図面 | 一つの部品又は組立品を 2 枚以上の製図用紙に描いた図面。 | multi-sheet drawing | ||||
多品一葉図面 | いくつかの部品、組立品などを 1 枚の製図用紙に描いた図面。 |
group system drawing、 multi-part drawing |
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原図 | 現在承認された情報又はデータを与え、かつ、最近の状態が記録・登録されている図面。 | original drawing | ||||
第二原図 | 原図を複写して作成した図、又は副原図。 | − | ||||
写図 | 図又は図面の上にトレース紙などを重ねて書き写す行為。 | tracing | ||||
検図 | 図面又は図を検査する行為。 | check of drawing | ||||
(図面の)登録 | 作成した図面を、図面管理部署が受け入れるときに、管理のための一手段として行う手続。 | registration of drawing | ||||
図面台帳 | 図面を登録したことを記録する台帳。新しく登録する図面に与える番号は、この台帳から決まる。 | drawings register | ||||
図面カード | 図面を管理するのに用いるカード。 | drawing card | ||||
図面番号 | 図面 1 枚ごとに付けた番号。 | drawing number | ||||
葉番 | 一品多葉図の場合、その一葉ごとに区別するための番号。 | sheet number | ||||
図面目録 | 発行する図面の一覧表で、図面番号・図名などを表にしたもの。 | drawings list | ||||
出図 | 登録した図面を発行する行為。 | release of drawing | ||||
複写図 | 原図から複写によって作成した図面、若しくはデータからハードコピー又はソフトコピーによって作成した図面。 | duplicated drawing | ||||
(図面の)検索 | 保管してある図面から必要とする図面を定められた手続きによって取り出す行為。 | retrieval (of technical drawing) |
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附属書(参考) 製図用機器及び製図用紙に関する用語
用語 | 定義 | 対応英語(参考) |
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製図板 | 製図のときに、製図用紙を張る平らな板。 | drawing board |
製図台 | 製図版を支える台。 | drawing table |
製図機械 | T定規・三角定規・分度器・スケールなどの機能をもった機械の総称。 | drafting machine |
トラック式製図機械 | X軸とY軸が追従する平行運動機構をもつ製図機械。 | track type drafting machine |
リンク式製図機械 | パンタグラフ式リンクによる平行運動機構をもつ製図機械。 | link type drafting machine |
プーリ式製図機械 | プーリとベルトによる平行運動機構をもつ製図機械。 | pulley type drafting machine |
CAD | 電算機の支援によって製図をする機械。 | computer aided drafting machine |
製図器 | 図形を描くための器具。 | drawing instrument |
直線用定規 | 直線を描くのに用いる定規。 | straight ruler |
直定規 | 細長い板状の直線用定規。 | straight ruler |
平行定規 | 平行線を描くための定規。 | paralle ruler |
T定規 | 平行線を引いたり三角定規の案内などに用いる T 形をした板状の定規。 | T square |
三角定規 |
三角形をした板状の直線用定規。 備考 90゜×45゜×45゜、90゜×60゜×30゜の 2 枚が 1組になっているもの。 |
triangle |
こう配定規 | 種々のこう配を描くための定規。 | pitch scale |
曲線用定規 | 曲線を描くのに用いる定規。 | curved rulers |
雲形定規 | いろいろな曲線のつながりでできた板状の曲線用定規。 | french curve |
R定規 | 円弧を輪郭とする板状の定規。 | curv rulers |
自在曲線定規 | 形を自由に変えたままで、任意の曲線を描くために用いる棒状の曲線用定規。 | adjustable curve ruler |
しない定規 | 厚さを変化させた細い角棒状の曲線用定規。 | spline batten |
テンプレート | 図や文字をならい書きするときに用いる薄い板。 | template |
スケール | 長さを測るための長さ寸法目盛をもつ定規。 | scale |
平スケール | 片面に 1 種類又は 2 種類の尺度の目盛をもつスケール。 | flat bevel scale |
両面スケール | 両面に 4 種類の尺度の目盛をもつスケール。 | double bevel scale |
三角スケール | 断面が三角形で 6 種類の尺度の目盛をもつスケール。 | triangular scale |
対数尺スケール | 対数の尺度の目盛をもつスケール。 | logarithmic scale |
等角スケール | 等角投影図を描くのに用いるスケール。 | isometrical scale |
分度器 | 角度を測るための角度目盛をもつ薄い板。 | protractor |
コンパス | 円又は弧を描くために用いる器具。 | compass |
中車式コンパス | 両脚が中車で回されるねじで開閉するコンパス。 | bow instrument |
ビームコンパス | 中心側と弧を描く側とを薄板などで連結できるようにして、大きな円又は円弧を描くときに用いる器具。 | beam compass |
だ円コンパス | だ円を描くのに用いるコンパス。 | ellipsograph |
ディバイダ | 長さ寸法をスケール又は図形から製図用紙に移したり、線分を分割したりする器具。 | dividers |
比例コンパス | 縮尺又は倍尺の図を描くのに便利にできているディバイダの一種。 | proportional dividers |
筆記具 | 製図のときに、線、数字、文字などを書きしるす器具の総称。 | writing instruments |
製図用ペン | 墨入れに用いるペン。 | drawing pen |
製図用インク | 墨入れに用いるインク。 | drawing ink |
からす口 | 墨入れに用いる器具。 | ruling pen |
しん(芯)ホルダ | しん(芯)をチャックで保持するようになっている鉛筆。 | pencil lead holder |
消し板 | 図の一部だけを消しゴムで消すときに用いる薄い板。 | erasing shields |
製図用ブラシ | 消しゴムかすを払いのける道具。 | drawing brush |
製図用紙 | 製図に用いる用紙の総称。 | drawing paper |
トレース紙 | 透明又は半透明の製図用紙。 | tracing paper |
製図用フィルム | 伸縮性の少ない製図用のフィルム。 | drawing film |
製図用テープ | 製図用紙を製図板に固定するテープ。 | drafting tape |
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その他の技術資料
↓以下の技術資料をPDFでまとめてダウンロード可能です。
- プレミアム効率モータの仕様一覧(JIS C 4213:2014に準拠)
- プレミアム効率モータの公称効率一覧(JIS C 4034-30:2011抜粋)
- 世界の電源事情
- 回転機器の釣合い良さ
- 普通公差(JIS B 0405-1991/JIS B 0419-1991 抜粋)
- 三木プーリ カップリング標準穴加工規格
- 三木プーリ クラッチ・ブレーキ標準穴加工規格
- 多く用いられるはめあい
- はめあい公差一覧表(JIS B 0401 抜粋)
- SI単位 一覧表・換算表(国際単位系)
- 慣性モーメント(イナーシャ)Jの計算式・公式 一覧
- 慣性モーメントJ(イナーシャ) 早見表
- 負荷トルク計算式・算出式
- 鋼のロックウェルCに対する硬度換算表 一覧
- 六角穴付きボルト(キャップボルト/キャップスクリュー)の形状・寸法 規格一覧表
(JIS B 1176:2014抜粋) - 六角ボルト(部品等級 A)の形状・寸法(JIS B 1180:2014 抜粋)
- 六角穴付き止めねじの形状・寸法(JIS B 1177-2007 抜粋)
- 六角穴付き止めねじの使い方
- 鋼製ボルト・小ねじの機械的性質(JIS B 1051-2000 抜粋)
- 六角棒スパナ(六角レンチ/Lレンチ/ヘキサゴンレンチ)の形状・寸法(JIS B 4648-2008 抜粋)
- 平行キー・キー溝の寸法と許容差 規格一覧表
(JIS B 1301-1996/JIS B 1301-1959[旧JIS] 抜粋) - スナップリング(C型止め輪/Cリング/リテーニングリング/ストップリング)規格・寸法一覧表
(JIS B 2804-2010 抜粋) - シムリング寸法・規格一覧表
- ボールベアリング(玉軸受け) 規格寸法表(JIS抜粋)
- 金属材料の物理的・機械的性質
- 加硫ゴムの一般的特性
- 電磁クラッチ・電磁ブレーキ用語集 (JIS B 1404-1:2005 抜粋)
- ねじ用語集(JIS B 0101:2013 抜粋)
- はめあい公差用語(JIS B 0401-1:2016 抜粋)
- チェーン、スプロケット及び附属品用語集(JIS B 1812:2019抜粋)
- 摩擦ベルト伝動用語集(JIS B 1860:2018抜粋)
- 製図-製図用語(JIS Z 8114:1999抜粋)