機械のベルトやチェーンの緩み・たるみの対策と寿命アップの方法とは

機械や装置のベルトやチェーンにメンテナンスは行っていますか?
メンテナンスを行わないと緩みやたるみの発生の原因に!今回はそんな問題の原因を探りながら、ベルトやチェーンを
メンテナンスフリーで寿命アップにつなげる方法をご紹介します!



機械のベルト、チェーンの緩み・たるみの原因とは?

ベルトやチェーン部分から異音が聞こえてきたり、緩み・たるみが発生することがあります。
それらはどんな原因で発生しており、どんな調整や対応が必要になるのでしょうか?



まず知るべきは動力の伝達方法

ベルトやチェーンの緩みやたるみの原因を探る前に、まずは機械がどのように動力を伝達しているかを
考えていきましょう。

動力の伝達方法はカップリングはもちろんのこと、ベルトやチェーンで駆動側の動力を伝達する方法が 一般的です。
またベルトやチェーンの伝達方法は種類ごとに異なり、伝動方法は「かみ合い伝動」「摩擦伝動」の2種類に分かれます。

【動力の伝達方法】

動力の伝達方法 カップリング、チェーンタイミングベルト、Vベルト

ベルトの緩みの原因

ベルトの緩みは、ベルトの張力が不適切な場合や、起動停止の衝撃負荷、経年変化によりベルトが伸びることが原因で、
これにより「スリップ」が発生し、伝達効率の低下や発熱による寿命の低下を招きます。

ベルトの緩みの原因

■ベルトの緩み=伸びとは?

ベルトの緩みはベルトが適正張力で張られていない状態に発生します。ベルト伝動はベルトとプーリの摩擦力を利用するため、
適正な張力を与える必要があります。
しかし、適正張力よりも低い張力ではベルトは緩んだ状態となり、スリップ、発熱により更にベルトは緩みます。
またベルトの長さは経年変化で寿命までに約5%伸びるといわれています。
(例)ベルトのスパンが1000mmの場合、1000mm×2×5%=100mm

チェーンのたるみの原因

チェーンのたるみはチェーンの張りすぎや初期伸び(0.1%)により発生し、「歯飛び」や振動の原因になります。

チェーンのたるみの原因

■歯飛びとは?

たるみが大きくなったチェーンとスプロケットの刃先のかみ合わせがズレて、歯を飛ばしてチェーンが回る現象で、特にチェーンの垂直取り付けの際、下側のスプロケットで発生しやすくなります。


緩み・たわみは「ロスタ/テンショナー」で解決!

ベルトの緩みの解決方法

ベルトテンショナー

ベルトの緩みはロスタ/テンショナーを使って「張力を維持すること」で解決できます。
ベルトの張力維持のためには、機械にあったベルトを選定し、定期的に張力の調整が必要です。
テンショナーを活用すると、メンテナンスフリーで、適正張力をかけ続けることができます。これは寿命アップにも大きく繋がります。



■ロスタとは?

スプリング(ばね)機能、ダンパー(防振)機能、軸受(ベアリング)機能の3つの機能を同時に兼ね備えた、多目的で多機能な
緩衝装置。テンショナーを含む4種類の製品タイプがあります。 詳しくはこちら▶

■テンショナー(ロスタ/テンショナー)とは?

ベルトに適正な張りを与えて、緩みやスリップによる動力伝動のロスを防ぐ役割のある部品。
伸びたベルトから生じる揺動・振動・衝撃を抑え、適正な張りで伝達効率を高め、寿命を延ばします。

チェーンのたるみの解決方法


チェーンテンショナー

チェーンの緩み・たわみはロスタ/テンショナーを使って「適切な張りを持たせること」で解決できます。
振動・歯飛びの発生を防止するためにチェーンも定期的なメンテナンスが必要です。
テンショナーを活用すると、メンテナンスフリーで張力調整が可能です。

ロスタ/テンショナーの使用例

テンショナーの使用例

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ロスタ/テンショナーとは?徹底解説

ロスタ/テンショナーの特長

ロスタは一般的に「揺動・防振・緩衝装置」と呼ばれる機械要素部品です。
揺動運動を確実に伝達でき振動、騒音を吸収し、衝撃荷重に強く耐久性に優れる、多目的で多機能な緩衝装置です。
ロスタについて、詳しくはこちら▶

■弊社テンショナーの特長

  • ・ベルトやチェーンの適正張力の維持が自動的に行えるため、
     メンテナンスフリー。
  • ・ロスタ独自のゴム構造により、揺動・振動・衝撃を自動的に吸収。
     ベルトやチェーンの寿命アップにつながる!
  • ・部品数少なく、取り付けが簡単!

テンショナー

ロスタ/テンショナーの取り付け方法

ロスタ/テンショナーの取り付け角度は0~15度内で、ベルトやチェーンの適正張力になるように取り付けてください。
また、駆動部にあわせて取り付け位置を変更することで、振動発生等を抑えることができます。
テンショナーは常にチェーンまたはベルトのたるみ側にセットしてください。正逆回転の場合は両側にセットしてください。
ベルトやチェーン購入の際にはサイズを確認し、ベルトやチェーンが張りやすいものを選択してください。


テンショナー取り付け位置

★外側からテンションを加える場合:テンショナーを小さなスプロケット(プーリ)側にセット
★内側からテンションを加える場合:テンショナーを大きなスプロケット(プーリ)側にセット


ロスタ/テンショナーの使用事例


テンショナー使用事例



①包装機メーカー (製造技術・設計開発)

【使用事例】

自動定量袋詰機の動力伝達部
(ベルト駆動)の張力維持

【採用経緯】

以前は固定式のテンショナーを使用しており、
たるみが発生したら都度調整をしていました。
テンショナーはたるみに合わせてテンションを張ることが
でき、メンテナンスが非常に楽になりました!

人物イメージ1

②半導体製造装置 (設計)

【使用事例】

搬送チェーンのテンショナー

【採用経緯】

熱で伸び縮みするチェーンにも適切なテンション
を加えられる点に魅力を感じ採用しました。
省スペースでボルト一本で取り付けが可能なことも気に
入っています。

人物イメージ2

③食品機械メーカー(設計・営業技術)

【使用事例】

乾燥機(振動コンベア)

【採用経緯】

スプリング方式を採用中でしたが、完全一体型の
ロスタテンショナーに置き換えることにより、部品点数が減り、
取り付けも楽になりました。また「がたがた」といった騒音も
解消することができました。

人物イメージ3

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