黒田精工株式会社
黒田精工株式会社
ゲージ製造のノウハウや自社製のねじ研削盤、測定装置をいかし、材料から熱処理、完成品まで一貫生産で製造している黒田精工。「常に新しいものに挑戦し、新しい価値を創造する」という“Challenge & Create”を行動理念に掲げ、「駆動システム事業」「金型システム事業」「機工・計測システム事業」を柱とした3つの事業の複合力で、産業の高度化をサポートしている。
回転運動を直線運動に変えるための機械要素部品です。重量物の位置を決めたいときや搬送したいときに、ボールねじは活躍します。
ボールねじはねじ軸とナット、鋼球で構成されています。ねじ軸とナットの間にある鋼球が転動しながら循環し、ナットが軸方向に動く仕組みになっています。通常だと摩擦が生じる動きの中で、鋼球が転がることで摩擦を少なくし、無駄な発熱を防ぎ、省エネを実現します。
ボールねじの利用範囲は多岐にわたっていて、工作機械や半導体製造装置をはじめ、産業用ロボット、分析装置、医療機器などにも広がり、精密な位置決めを必要とするあらゆる装置にとって、欠かせないものになっています。
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私どもは実験室で、ボールねじの耐久性を見るための過酷な評価試験を実施しています。
実際にお客様の機械でボールねじを使っていただく時には、モーターの出力軸と、ボールねじ軸をカップリングで繋ぐため、評価試験でも同様に、モーターとカップリングを利用した機構を採用しています。
ボールねじの評価試験をするにあたって前提となるのは、カップリングが壊れないということ。黒田精工が開発する高負荷容量で最高回転速度も向上し、小型軽量化したボールねじの評価試験に対応できるカップリングを探していました。
黒田精工のサイドデフレクタ方式
ボールねじAKシリーズ
入社当時、「選定するならば三木プーリを選んでおけば間違いない」と上司に言われていましたから、弊社にとって三木プーリは昔から特別な存在だったようです。
一番最初は上司の勧めだったかもしれませんが、ひと言で言えば耐久性への信頼ですね。
先ほども申し上げましたが、ボールねじを評価する前提条件は、カップリングが壊れないということ。つまり、実際にお客さまに使ってもらうよりも先に、自分たちが三木プーリ製品のユーザーなんです。
ちなみに、右にある写真の機械装置では、三木プーリの「SFC(金属板ばねカップリング)」を採用しています。
だからこそ、ボールねじをお買い上げいただいたお客さまから「カップリングはどこのメーカがいいですか?」と聞かれたときに、「三木プーリのカップリングがいいです」と自信をもって言えるんです。
モーターの出力軸とボールねじ軸をつ
なぐのは、三木プーリの「SFC(金属板
ばねカップリング)」
現場の事情を汲み取って、技術的にいろいろな対応してくれるのがうれしいですね。
こちらが望む製品がカタログにないときは、付加価値をつけたカップリングを特別に作ってくれたことがあったとも聞いております。
三木プーリのカップリングの主な使い方は、モーターの出力軸と、ボールねじ軸をつなぐこと。ですから、ボールねじを主力製品とされる黒田精工と三木プーリのお客さまは、ニアリーイコールだと言えます。将来的には、技術的なアイデアを出し合って、新しい製品の共同開発なども実現したいですね。
黒田精工と三木プーリは、これまでも特許の共同出願などをしてきましたが、そういった取り組みができるのは、ユーザーとメーカーという関係を超えたパートナーだからではないでしょうか。