一般的に生産技術とは、エンジニアリング(技術)によって工場におけるQCD(品質・コスト・納期)をコントロールする部門で、効率的な生産ラインのレイアウト検討や、生産設備の設計・製作、加工方法の検討・開発などを行います。
三木プーリの生産技術は、お客様のご要望を叶える製品を実現させるために、主に生産設備や治具*1、試験機の設計・製作を行っています。これらの活動は国内のみでなく、海外工場を立ち上げる際も実施しています。その際は、出張やオンラインを駆使して現地とやり取りをし、作業を円滑に進めています。当社では、誰もが使いやすく、ミスなく作業ができる設備や治具を製作するように心掛けています。
既にある生産設備の改良や量産、新しい生産ラインの立ち上げ
生産に使用する道具の設計・製作
評価試験を行うための試験機の設計・製作
*1 各製造工程で使われる加工、組み立て、検査などの作業をサポートする道具の総称
三木プーリの生産技術部では、仕様の打合せから、設備の設計、組立、工場での立ち上げまで、生産技術の仕事全般を担当します。
さまざまな経験ができる上に、自身の考えや意図などを設備に反映させやすい環境にあります。
三木プーリの生産技術部では、特殊な形状の部品が必要になった時は旋盤やフライス盤を用いて自分で加工を行うことがあります。
加工を外注する場合と比べて、短い時間で加工が完了します。そのため、加工技術があることは大きな強みです。
三木プーリでは、技能検定(国家資格)の受験を支援しており、先輩社員の指導の下、入社後に加工技術を身に付けることができます。
経 歴 |
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1992年 |
入社 |
1993年 |
加工技術 |
1997年 |
天津工場 生産技術 |
2002年 |
米沢工場 生産技術 |
2005年 |
CB技術 設計 |
2007年 |
名古屋支店 営業技術 |
2011年 |
天津工場 工場長 |
2015年 |
生産技術部 部長 |
製品を作るプロセスを作りこみ、入念に企画・設計した生産ラインで、期待通りに製品が量産された時に達成感を感じます。
さまざまな要素を考慮してラインを立ち上げますが、時には量産時に不良が出ることもあります。
この原因は、製造ラインの中に不定性の要素があるからです。不定性要素を突き止めて、取り除くことにも楽しさを感じます。
また、現在は生産技術部の部長として加工機の導入や生産ラインの自動化を進めるなどして、生産能力の向上を図る取り組みをしています。
製造部門の改善に関わり、三木プーリの製造現場をより良いものに変える活動ができることも仕事の楽しさの1つです。
ものをつくることが楽しいと感じた経験がある人は、生産技術の仕事も充実して取り組めると思います。
生産技術部では、半年から1年ほどかけて設備を製作することもあるため、それらの経験は、実現したい形に仕事を進めていく助けになると感じます。
また、何かをやりたいという強い気持ちがある人を応援します。
経 歴 |
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2010年 |
入社 |
2011年 |
MLST(焼結製品事業) 焼結製品の生産ラインの構築や、 お客様との打合せなどを担当 |
2017年 |
生産技術部 生産設備や治具、 試験機の設計・製作を担当 |
生産技術の楽しさは、自分の考えを形にすることができるところにあります。
設備を作る際には、製品を製造している方や製品を設計した技術者と打合せを行います。
そして、設計をする際には製品の品質・コスト・納期をコントロールするために、たくさんのことを考えます。
さまざまな工夫を凝らした設備が、実際に形になったときにはとても達成感があります。
生産技術の難しさは、幅広い知識が求められることです。
求められる知識は、時代と共に変わりうるため日々新しいことを学ぶ必要があります。
ロボットセンシングやメカ、制御、品質工学などさまざまなことを学び、知識を増やせることは生産技術の楽しさでもあります。
学生時代に機械加工を深く学んだことは、現在の業務にも活きています。
私は、学生時代に旋盤やフライス盤を使った機械加工に興味を持って、能動的に学んでいました。
入社前から機械加工の技能検定(国家資格)を取得していましたが、このことを直接的にそのまま仕事に活かせる機会はあまりありませんでした。
しかし、入社後も継続して加工機の操作を学び、機械加工に精通できるよう、さまざまな種類の技能検定を受験しました。
機械加工について学びを深める中で、センサーを用いた加工や、加工物の品質を担保する方法などに興味を持つようになりました。
大学時代に興味を持って取り組んだ機械加工を土台として、センサーや品質工学など、業務に必要な分野の知識を身に付けています。
生産技術は、幅広い知識が必要となる職種で、さまざまな分野の知識を活かして仕事をすることができます。
何でもいいので、学生時代に能動的に何かを学んだ経験があると、入社後に興味を派生させて知識を広げていくことができると思います!
MLSTに所属していた頃に、技術的な打合せなどを担当するなど、若いうちからお客様と関わる機会が多くありました。
そこでは、お客様の要望を引き出す方法や、それらを満たして製品の品質を保証するために何をする必要があるのかを考える力を養うことができました。
現在の部署に異動後は、センシングや電気制御分野を新しく学び始め、自動化ラインの設備の設計・製作などを担当しています。
私は入社後に、技能検定(国家資格)を受験し、機械加工と機械検査の特級、普通旋盤作業とフライス盤作業、数値制御旋盤作業、機械検査作業の1級を取得しました。これらの資格も三木プーリで得たスキルです。
経 歴 |
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2021年 |
入社 | |
研修 | 4月/座学 オリエンテーション、品質研修、 製品講習など |
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5月/製造研修 | ||
8月/夏季集中期間 マナー講習、CAD講習など |
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9月/OJT研修 生産技術課、TEC技術課、CB技術課 |
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製品開発研修 | ||
2022年 |
配属 | 生産技術部 |
*年度により研修内容が異なることがあります。
自分で組み立てた治具や設備が狙った通りに動いたときと、装置が工場で実際に動いているのを見た時に特に楽しさを感じます。
治具や設備を使用する方が求めていることをくみ取り、作業者が使いやすいものを作ることを目指しています。
難しさは、業務の遂行のために幅広い知識が必要であることです。例えば、加工方法や材料、電気、エアー、プログラミングなどの知識が必要となります。そのため、貪欲に学ぶ姿勢が必要です。当社では、先輩社員と一緒に設備の設計や組み立てを行う中で業務に必要な知識を教えてもらえるなど、フォロー体制はしっかりしているので安心してください!
学生時代にプログラミングに興味を持ち、独学で学んでいた経験が、生産設備の制御を学ぶ際に活かせています。また、当社はメーカーなので、大学で学んだ機械製図や材料力学などの知識を活用することができています。仕事では、初めて聞く用語も多々あり、大学時代に学んだことに新たな知識を肉付けしている最中です。学生時代にさまざまなことに興味を持って広く学んでおくと、入社後に役立つことがあります。自身の専攻にとらわれず、興味のある事を学んでみてください!